家庭の化学

化学は身近にある面白い事♪

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「オリーブオイルは健康に良い」は本当か?

ダレが言い出したのか知りませんが
オリーブオイルは健康に良いのだと、家族が言うのです。

なぜ健康に良いのかと聞くと、サラダ油より身体に良いからとか
花粉症の症状が軽減される気がするだとか
まるで理屈がなっていません(苦笑)

なので、少し調べてみました。



まず、ここでは、いわゆる食用の植物性「油」のことは
「油脂」と表現させていただきます。

基本的に、油脂は4種類あります。
・リノール酸(n-6系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸))
・α-リノレン酸(n-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸))
・オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)
・パルミチン酸(飽和脂肪酸)

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は
単純に、化学式で記述したときに、炭素の量が偶数か奇数かの
違いです。
不飽和……「不」とついているからといって
身体に悪いものという意味ではありません。

さて、身体に良いと噂されてるオリーブ油はというと
オレイン酸が多く含まれています。
その含有量はというと、8割がオレイン酸です。


では、オレイン酸とはどんな油脂なのでしょうか。

ひらめきオレイン酸
1.血中のLDL(悪玉)コレステロールを下げるがその作用は弱い。
2.血中のLDLコレステロールの酸化を抑制して
 動脈硬化の進行の予防に働く。
3.HDL(善玉)コレステロールは下げない
4.比較的酸化しにくい(劣化しにくい)

おおよそはこんな感じです。
そして、オリーブ油だけかと思ったら
ひまわり油や、紅花油にも8割くらい含有されています。



やっぱりオリーブオイルいいじゃんと思う前に
他の油脂のことも見てみましょう。


ひらめきリノール酸
1.血中のLDL(悪玉)コレステロールを下げる(オレイン酸よりは強め)
2.HDL(善玉)コレステロールは下げない
3.体内で一部炎症を起こすホルモン様物質に変わるのでとりすぎないように
 注意が必要と考えられている
4.比較的酸化しやすい(劣化しやすい)



ひらめきα-リノレン酸
1.体内で一部がEPAやDHAに変わり、健康機能を発揮する
2.血中の中性脂肪を下げるほか、血栓の生成を防ぐ、不整脈を
 防ぐなど、さまざまな生理作用で生活習慣病を予防する
3.免疫機能をととのえる作用があり、炎症性の疾患に向くと
 考えられている
4.非常に酸化しやすい(劣化しやすい)



ひらめきパルミチン酸
1.血中のLDL(悪玉)コレステロールを上げる
2.血中のHDL(善玉)コテステロールは変化させないか、やや上げるとされている
3.摂取量の多い人では、心筋梗塞の死亡率が上がる
4.常温で固体なので、この割合が多いと低温で固まりやすい
5.酸化しにくい(劣化しにくい



リノール酸はたくさん摂取しないようにしたいと思う感じですね。
α-リノレン酸はよさげな事がいっぱい書いてありますし
免疫機能を整えるということは、アレルギー体質の人に
なんらかの期待がもてそうな油脂です。
パルミチン酸なんか、悪玉コレステロールは増やすし
たくさん摂る人は心筋梗塞の死亡率が上がるなんて
恐ろしいことも書いてありますよね。


ということは、パルミチン酸が多く含まれている油脂は避けて
オレイン酸、α-リノレン酸をなるべくメインに、そうでなければ
リノール酸をとりすぎないように心がけようと
そんな感じになります。


さて、ではα-リノレン酸はどういう植物油にたくさん含まれて
いるのでしょうか。
残念ながら、α-リノレン酸が8割以上という油を見つけることは
できませんでした。
菜種油(キャノーラ油・カノーラ油)に1割程度
大豆油に1割程度でした。
アマニ油やえごま油にも多く含まれるとありますが
具体的にどの程度含有しているかわかりません。

菜種油はα-リノレン酸のほかに、オレイン酸が6割、リノール酸が
2割とあります。
大豆油はα-リノレン酸のほかに、リノール酸が5割、オレイン酸が2割
パルミチン酸が1割とあります。

市販に流通している一般的に「サラダ油」と呼ばれるものは
この菜種油と大豆油を半分ずつくらいの割合で混ぜているものが多いので
サラダ油とはどういうものか、大体わかってきたのではないでしょうか。

キャノーラ油に関しては、良いと思われるα-リノレン酸と
オレイン酸を足せば7割含有ですし、残りはリノール酸と
ビタミンEなどですから、総合的に健康被害が出にくい油だといえそうです。

ちなみにオリーブオイルは、オレイン酸が8割、パルミチン酸1割
リノール酸が1割とのこと。




ところで、食用油というと、食品を炒めるときに使う
炒め油や、揚げ物に使う揚げ油、ドレッシングに使う油などを
想像されているかと思いますが
実はかなり摂取量がある油に「パーム油」というものがあります。
油ヤシから作られてる油なのでパーム油と呼ばれるのですが
脂肪酸はパルミチン酸が4割、オレイン酸が4割、リノール酸が1割です。
飽和脂肪酸が多いので酸化安定性に優れ、その性質を利用して
マーガリンやショートニング、インスタントラーメンや
アイスクリームなどの加工食品に幅広く使われているとのこと。
つまり加工食品をよく食べる人は、必然とパーム油を
摂取する量が多いということです。

さて、そのパーム油に含まれているパルミチン酸の特徴を
もう一度おさらいしてみましょう。


ひらめきパルミチン酸
1.血中のLDL(悪玉)コレステロールを上げる
2.血中のHDL(善玉)コテステロールは変化させないか、やや上げるとされている
3.摂取量の多い人では、心筋梗塞の死亡率が上がる
4.常温で固体なので、この割合が多いと低温で固まりやすい
5.酸化しにくい(劣化しにくい


まぁ、多少摂取したからといってすぐに健康被害がでるほどの
毒ではありません。
ただ子供の頃からアイスクリームや、クッキーやポテトチップなどのお菓子
インスタントラーメンや調理済み冷凍食品を日常的に食べるというのは
避けていかないと、蓄積して蓄積していった結果
大人になって健康被害がでてくるという可能性も否定できません。

マーガリンもパーム油が使われている事があるというわけですから
マーガリンを材料の一つにする、市販の食パンも
できれば毎日摂取するというのは避けたいですよね。

日本はもともとコメ文化ですので、マーガリンに関しては
摂取量について問題ないとされていますが
パンが主食の欧米などでは、マーガリンの摂取について
注意が必要といわれているようです。
(パルミチン酸のほかにも、トランス脂肪酸が問題視されています)

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